森があり、土があり、人がいる。それだけで、十分な豊かさがある。

私たちは三重県の紀北町を拠点に、農業体験・アート体験・直売所を通じて、人と土地の関係を結び直す活動を行っています。「効率」ではなく「体験」を、「消費」ではなく「循環」を、事業の軸に据えています。

かつて人は森を見て、川を聞き、土に触れながら生きていました。狩猟採集の時代から農耕の時代へ。その長い歴史の中で、人は自然と共に笑い、踊り、器を焼き、布を染めてきました。暮らしそのものがアートであり、アートそのものが暮らしでした。

現代は、その記憶からずいぶん遠ざかりました。効率と生産性が農業を変え、中山間地域の農地は手を離れ、静かに草に還っていきます。けれども、人間の心の奥底には今もその記憶が宿っています。土を握ったときのあの感覚。焚き火の匂い。自分で育てたものを食べる喜び。

私たち森農人は、三重県の山懐に抱かれた農地を拠点として、その記憶を呼び覚ます場所をつくっています。「効率的な農業」とは一線を画す、ゆっくりとした、人間らしい営みです。

ここに来ることで、日常の喧騒から少し離れ、ゆったりした時間を生きてほしい。そしてその体験が、この地の農地を守る力になることを、私たちは信じています。

私たちが大切にしていること

根をたどる

狩猟・採集・農耕。人類が積み重ねてきた営みに戻ることが、現代の疲れを解く鍵だと考えます。

土から食卓まで

種を蒔き、育て、収穫し、食べる。その全過程を一つの場所で体験できることを大切にします。

農とアートの交差

耕す行為の中にある創造性。器をつくり、染め、描く。農とアートは本来ひとつの営みでした。

土地とともに循環する

遊休農地を守り、地域に人を呼ぶ。外から来る人の体験が、土地を生かし続ける力になります。

事業内容

01 農業体験・アート体験事業 田植え・収穫・土づくりなど、季節の巡りに寄り添った農の体験を提供します。 ボタニーペインティング・草木染など、農とアートが交差するワークショップを通じて、土地とつながる豊かな時間をつくります。

02 農作物販売事業 紀北町の土と水が育てた米・野菜を、直売所を通じてお届けします。 生産者の顔が見える、誠実な農産物流通をめざします。

03 農地保全事業 高齢化や転出により管理が難しくなった農地の草刈り・剪定・水路清掃などを請け負います。 受け継がれてきた農地を次の世代へつなぐために、地道な保全活動を続けます。

04 営農コミュニティ形成事業 農を軸に、地域の人々がゆるやかにつながるコミュニティを育てます。 担い手不足の課題に向き合いながら、紀北町に根ざした持続可能な営農文化を醸成します。

05 CSRパートナーシップ事業 遊休農地の活用と郷土食の継承を、企業のCSR活動と結びつけます。 企業との協働によって郷土食と遊休農地に再び命を吹き込む取り組みを推進します。地域課題の解決と企業の社会的価値創出を、ともに実現するパートナーシップを築きます。

06 食育パートナーシップ事業 地元の教育機関と連携し、子どもたちが農・食・自然を体感する機会をつくります。 田んぼや畑を教室に、種をまくことから食卓に届くまでを学ぶ体験を提供します。食の大切さと地域への愛着を、次世代の心に根づかせます。

 組織概要

団体名森農人(もりのうひと)
所在地〒519-3203
三重県北牟婁郡紀北町島原3393番地
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